Jリーグ戦力比較散布図(1試合平均得点・失点の推移)

 

■2023年 (アビスパJ1で7位)
一定の攻撃パターンが通用していましたし、長谷部監督は守備一辺倒ではなく攻撃の改善でができることを示したシーズンだったと思います。山岸のポストプレーと紺野のサイドアタックで数多くのチャンスメークができましたし、井手口の中盤での守備がとにかくすごかったです。


■2022年 (アビスパJ1で14位)
総失点数38という結果は、リーグ3位の成績。今シーズンも守りから入るゲームで存在感を示した。無得点の試合が半分もあり、やや得点力不足に泣かされたが、コロナ禍の影響で選手が揃わなかった事情もあった。高身長の選手が多い割にはセットプレーからの得点が少ない傾向があり、改善したい。

■2021年 (アビスパJ1で8位)
守備だけのチームはJ1では成功しないと聞いたこともあったが、しっかり守ってからの、タイミングを見計らって前線からプレスをかけに行くスタイルがJ1でも成功。総失点37は、上位のクラブと同様の数字で、クリーンシートの試合39%は、鹿島と同じでった。

■2020年 (アビスパJ2で2位)
前線からの守備意識を強くして、統一したタイミングでボールを奪いに行く戦術が浸透。ボランチを厚く補強して中盤から前線へ早く展開する流れを確立。ボールポゼッション率は低くても、シュートまで持ち込ませない堅い守備でゲームをコントロール。その結果、守備が大きく改善し、リーグ最少失点での昇格を達成した。

■2019年 (アビスパJ2で16位)
去年は、攻守にバランスの取れた好チームが、その実力通りに上位にいるシーズンだったよう。シーズン中盤から独走した柏はともかくとして、5位甲府までは、平均失点0点台と守りがしっかりしたチーム。まずはここから改革しなければならないと思う。また、平均得点が1点にも届かなかったチームはアビスパを含めた4チームだけ。攻守のバランスが崩れ、何も積み上げるものが無い残念なシーズンでした。



■2018年 (アビスパJ2で7位)
首位の松本はともかく、攻守のバランスは他のプレーオフ進出クラブとそんなに変わらなかったと見えます。ただ、得点能力の低さはそのままに、失点が増えてますから、チーム力はかなり低下しています。勝負どころの8月9月にDFリーダーの岩下の長期離脱があったことや、シーズン終盤に鈴木惇のパフォーマンスが落ちたことが影響したと思います。



■2017年 (アビスパJ2で4位)
同じような守備力だった湘南と長崎が、1,2位抜けをしているところを見ると、あとわずかな攻撃力が足りなかったと見えます。一昨年の昇格年の記録を見てもそうですが、1試合平均1.4点の得点力を持つことが、昇格の道を開く条件になりそうです。


■2016年 (アビスパJ1で18位)
  攻守とも歯が立たないシーズンだったことが分かるのですが、23試合目の新潟戦に0-3で負けるまでは、大差で負ける試合はそんなに多くなかったのも事実。個々の力の差を強く感じてしまい、組織的な守備のバランスが崩れ、崩壊してしまった。攻撃面もウェリントンしか攻め手がないのに、彼が試合に出れないことが多くなり、攻め手を欠いた。
■2015年 (アビスパJ2で3位)
  J2で上位に行くためには、まず守備ということが分かる2015年の散布図。井原による組織化された守備が、プレーオフゾーンに引き上げ、ウェリントンの加入で得点力を増したシーズンでした。

■2014年 (アビスパJ2で16位)
 プレーオフゾーンに入る必要条件は、平均失点が少ないこと。それについてアビスパは、1.29から1.43まで悪化させてしまった。自動昇格するには1.00以下の守備力が必要で、プレーオフゾーンに入るためにも1.00前後の成績まで上げる必要がある。



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